目黒区鍼灸師会/公益社団法人東京都鍼灸師会目黒支部

2018年3月4日粕谷大智先生「顔面神経麻痺と頭部脱毛症」

本日は目黒の長ーい1日。ですが素晴らしい講師をお迎えできた事、そしてご参加者の皆様に恵まれたAll Day セミナーはあっという間に時が過ぎました‼︎2トピック、症例より言えること『鍼灸師だからこそ対応できる疾患や治療がある』そのための知識、技術の学びが必要な事を更に実感しました。
2018年3月4日 日曜日 10:30-16:15
下目黒住区センター
セミナー内容:顔面神経麻痺と頭部脱毛症
講師:粕谷大智先生/東京大学医学部附属病院
外部参加者14名 総勢30名
セイリン(株)ピコリナ・温灸器体験


昨年も講師としてお招きさせて頂いた粕谷先生。今回はより参加型でなおかつ実技を見るだけでなく「ペアで実践する体験型セミナー」でした!理解したつもりでも意外と思ったほど出来ないのが現実。だからこそ講師に修正して頂きつつ即実践する事でより臨床に役立つ技術の習得となる訳です。その効果を個人的には実感しました。そしてやはり30名が充実した内容をご提供できる最大限の人数でもあります。
座学、実技デモ、ペア実践実技のような構成。顔面、頭部、頸部の刺鍼を行いました。
【末梢性顔面神経麻痺】
従来の考え方vs.新しい考え方→ガイドラインにも明記有り。「麻痺の治療は神経再生を抑制させること!→ナゼか?→促進させると後遺症悪化につながる
(note:末梢Nは放置しても時間と共に再生する。促進させることで治癒の段階では間違えてNがくっついてしまう事で「過誤再生」が起きてしまう)
顔面神経支配の表情筋には筋紡錘はナイ!顔面神経支配Mに低周波通電刺激は禁忌→粗大な随意運動は後遺症の助長につながるため
麻痺スコア/40点法→鑑別・評価を行う。見極めが重要
後遺症に対するセルフケアの『重要性!!』︎
毎日拘縮部の揉捻法、伸張マッサージや開眼運動で上眼挙筋トレーニングなど
『鍼灸治療で柔らかくしセルフケアしやすくなる形を作る』
【脱毛症】
・円形脱毛症・壮年性脱毛症それぞれの特徴と対処法
 粕谷大智先生、ありがとうございました!来年も宜しくお願い致します‼︎

20180304kasuyatirasi

講師紹介:粕谷 大智 氏

東京大学医学部附属病院 リハビリテーション部 鍼灸部門主任。国際鍼灸専門学校卒、筑波大学理療科教員養成施設 臨床研修生修了。人間総合科学大学大学院・心身健康科学専攻博士後期課程修了 心身健康科学博士。

所属学会:日本腰痛学会、日本リウマチ学会、日本脊椎・脊髄学会、日本臨床リウマチ学会,日本運動器科学会、全日本鍼灸学会学術副部長・編集委員・評議委員等

 東京大学医学部附属病院にて勤める傍、鍼灸の大学や専門学校の講師など後進の育成にも精力的に取り組み、専門医との連携により腰部脊柱管狭窄症、顔面麻痺、脱毛症における鍼灸治療の作用機序や他の保存療法との比較試験を行っている。開業なさっている鍼灸師の先生はもちろんの事、卒後間もない先生や学生の皆様には是非とも受けて頂きたい内容です。

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